固定電話には新品だけでなく、中古品の販売・リースも多く見られます。特に会社の設立初期や事業所の立ち上げ時期など、コストを抑えたい場合に中古の固定電話は重宝されそうです。しかし中古は、当然ながら過去に利用された機種となります。
メンテナンス等が行われていても、新品に比べて機能性が低い、あるいは故障リスクが高いといった懸念もあるでしょう。一般にどの程度の人々が中古を受け入れ、また逆にどんなことを気にするのか、アンケート調査を行いました。
固定電話が中古であるか新品であるかについて、「どちらでも良い」という意見が7割以上を占めました。通話品質や機能などに不便がなければ、新品であるか否かは特に問題ないようです。むしろ新しさより、使い勝手の良さなどを重視する傾向にあるのでしょう。22名が「新品が良い」としていますが、その理由には中古に対して壊れやすい、あるいは通話品質が悪いといったリスクへの懸念が感じ取れます。
しかしこうした意見からは、「新品が良い」とする人にとっても「どちらでも良い」とする人と同様、やはり使い勝手の良さなどが最重要とされていることが分かるでしょう。
中古の固定電話には、故障を気にする人が多いようです。アンケート結果でも60名が回答し、最多となっています。やはり利用歴のある商品では、劣化などによるリスクが懸念されるのでしょう。確かに故障すれば電話そのものの利用ができなくなり、業務にも大きな影響を与えかねません。
次いで通話品質が20名、機能面が13名となっています。機械的な劣化による音質低下や、新機種と比較した際の機能性の低さなどが回答のポイントとなっているようです。
固定電話には、新しさより機能性や通話品質など、利用面における性能・利便性が求められることが分かる結果となりました。一般に「中古」と聞けばあまり良い印象を持たない人も多いですが、固定電話についてはその限りではありません。業務に必要な機能を備え、スムーズな会話を行える通話品質があれば、中古の固定電話でも受け入れられます。
ただし故障などのリスクは、多くの人々が懸念する通りではないでしょうか。機会は使うごとに劣化するものですので、特に電話を頻繁に利用する可能性があれば、新品を検討すると良いかもしれません。